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猛勉強で私は成長した
”洗脳”する予備校授業も真剣勝負に
考え悩んで強くなった意志
遙クララ(筆名 公立高校1年生)
2000年 8月9日(水)産経新聞静岡版”学びと教えの現場から”掲載
猛勉強で私は成長した
自己紹介をしよう。私は、静岡市の某高校に通う一年生だ。ぶっちゃけた話、私は今とても楽しい。高校で友達がたくさんできたし、毎日が新鮮だからだ。もちろんそんな私にも悩みはいくらかある。しかし、本題からハズれるので今回は書かないことにする。
私の今の生活は去年一年間の並々ならぬ努力と汗と涙の結晶だ。…と書くとちょっと大げさかも知れないが、それだけのことをしたと自分では思う。
一年前の春、まず私はある有名な予備校に通い始めた。それまでの私は、
「てやんでえ!?塾なんて行くもんかっ。」
という熱狂的な塾拒否者だった。だから、両親も「なぜ今さら塾に通うのか」と首を傾げていた。
今考えると、自分でも塾に入った理由はわからない。ただ、”受験生なら予備校通い”というイメージがあり、初めて参加した春期講習の担当熱血講師に洗脳され、
「塾に入らなきゃだめだわ」という使命感に燃えてしまったのだ。
■志望校決定の夏休み
洗脳された子羊は、新しい教材が出るとさっさと買い、新入塾生をせっせと集めていた。ここまでくると何かのカルト集団である。
でも結果的には、それが「吉」とでたのだ。二年生まではテキトーに生活し、成績も中の中、わからないところがあってもテヘッと笑っていた私が、塾に入ってからは勉強というものをするようになったのだから。
私には、行きたい高校がなかった。夏休みまでは、「自分の頭で行けるレベルの 高校でいいや」と思っていた。だから、一学期の三者面談でも担任に
「○○高校に行きます。」
と訳もなく言って教師にいた。しかし、その考えを百八十度くつがえすことが起きた。
夏休みの一日体験入学。もちろん私も志望していた高校に行ってみたが、何かが違う!
まず、私たちの中学からの志望者がとても多い。校舎だってボロい(失礼)。これじゃあ、中学の時と変わらないし、楽しい高校生活を送れそうもない…そう、はっきり言うと私は「この高校行きたくない(またまた失礼)」と思った。
この気持ちだけを糧にして、私はもっと校舎がきれいで、知らない人がたくさんいる高校、つまり今の私が通っている某高校に矛先を向けたのある。
■内申点アップ作戦
しかし、現実はそう甘くはない。某高校に合格するには内申点をもっと上げなくてはいけなかった。
内申点ー高校受験をする者なら誰でも気にするこの言葉。私は人が変わったように授業に取り組んでいた。発表をする、ノートも書く。定期テストは真剣勝負。
実技教科も張り切った。体育なら集合場所に一番に集合し、音楽なら必死で歌う。
まあ要するにマジメーな子になっていたのだ。それもこれも「あの高校に合格するためだ」って思っていた。
弱音ばっかり言っている時もあったけど、”絶対合格”という意思は強かったから、(九教科で九〇点満点の)内申点は二年生から比べると三年生の二学期には十点も上がっていた。
* * *
人生についても、よく考えていた。「こんなに勉強して何になるのか」とか、「このまま生きていて良い事あるのか」とか、友達と語っていた。定期テストの前や入試の前は、「今自分が勉強をやるかやらないかで進む道が分かれちゃうんだなあ」って思っていた。
サボる日もあった。それでも結局は勉強のことばっか気にしちゃって、楽しくなかった。そんな自分がイヤで、毎日苦しかった。早く高校に行きたかった。
いろいろ考えて悩んで、去年一年間で私は成長したと思う。弱い自分に前より 勝てるようになったし、意思が強くなった。「悪いコトばかりじゃなかったんだ な」って今なら思える。
現受験生の皆さんには、強く願えばきっと思いはかなうから頑張ってほしい。